平衡二分探索木(へいこうにぶんたんさくぎ、英: self-balancing binary search tree)とは、計算機科学において二分探索木のうち木の高さ(根からの階層の数)を自動的にできるだけ小さく維持しようとするもの(平衡木)である。平衡二分探索木は連想配列や集合その他の抽象データ型を実装する最も効率のよいデータ構造の1つである。 概要[編集] 二分探索木上の大半の操作にかかるコストは木の高さに比例するので木の高さは低く保つのが望ましい。通常の二分探索木の主要な欠点は、キーが辞書順に挿入されるような普通の状況で木の高さが大きくなってしまうということである。結果として連結リスト同様のデータ構造になってしまい、全ての操作が高くつく結果となる。もしあらかじめ全てのデータが分かっているならば、値をランダムに追加することで木の高さを平均的に小さく保つことができるが、そのような贅沢はいつ