スポーツ中に頭を強く打ち、重い後遺症が残ったり死亡したりする事故が後を絶たないことから、日本脳神経外科学会は、脳震とうを起こして気分が悪くなったりした場合には直ちに運動をやめるなどとする一般の人向けの提言をまとめ、注意を呼びかけています。 この提言は、中学校の授業で武道が必修化されたことなどを受け、スポーツの初心者に多い深刻な事故を少しでも減らしてもらいたいと日本脳神経外科学会がまとめました。 提言では、まず、スポーツ中に頭を強く打つなどして起きる脳震とうは、気分が悪くなるなど軽症に見えることも多いとしたうえで、そのまま続けると脳や血管が傷ついて命に関わるおそれもあることから、脳しんとうを起こしたら、すぐに練習や競技をやめるよう求めています。 また、再開のタイミングについては、症状が完全に消えてから徐々に行うとし、硬膜下血腫など脳の周りで出血が起きた場合などは治療を受けて回復しても原則とし