柏市で昨年5月、男児(2歳10カ月)が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の無職、小坂雄造被告(40)の裁判員裁判の第3回公判が10日、千葉地裁(後藤真理子裁判長)で開かれた。小坂被告は、長女の世話はしたが次女と亡くなった長男は妻(28)=同罪で服役中=に任せていたと主張。泣き声や異臭に気付いたが「深く考えなかった」などと述べた。 小坂被告は、子育ての役割分担を決め、次女と長男については「『ごめんなさい』が言えてトイレができるまで面倒は見ない」との約束を妻と交わしたと説明。理由については、「家のことを母親としてしっかりこなしてほしい」という思いと、「(育児が)けんかの種になる」という考えがあったと述べた。 平成22年10月以降、次女と長男は物置部屋だった和室で生活。小坂被告は接触していなかったが、妻に「(子供の世話を)『やっている』と言われた」ことや、購入していた食料が