(CNN) シリアのアサド政権が、保有する化学兵器の使用に踏み切る可能性が出てきたとして、米情報当局が懸念を示している。米高官が3日までにCNNに匿名で語った。 同高官は化学兵器に関して数日前から「気掛かりな兆候」がみられ、「アサド政権が化学兵器の使用を検討しているとの懸念がある」と述べる一方、同政権の意図について米政府が最終的な結論を出したわけではないと強調。最近の活動が特別な指令に基づくものかどうかも不明だと述べた。米国が入手した情報の具体的な内容は明らかにしなかった。 化学兵器使用の懸念については、2日付の米紙ニューヨーク・タイムズが最初に伝えていた。 シリアは通常、化学兵器を砲弾やロケット弾、ミサイルとは別の場所に保管しているとされる。米国や中東諸国の情報機関は数カ月前から、弾頭をミサイルに搭載するなど発射準備の兆候があるかどうかを監視してきた。 米政府によると、これまでに少なくと
(CNN) 内戦状態にあるシリアが保有する化学兵器の問題で、同国軍の元少将は29日までに、同盟国であるイランの技術者が化学兵器の開発を支援していると述べた。CNNに明らかにしたもので、元少将はシリア軍で化学兵器部門の幹部を務めていたとしている。 シリアの化学兵器については国内の戦闘激化で管理や移動、使用への懸念が強まっているが、アドナン・シルル元少将はアサド政権がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへ化学兵器を引き渡すことは容易だとも強調した。ヒズボラは2006年、イスラエルと交戦している。シリアとイランはヒズボラに資金や武器援助しているともされる。 シルル元少将は反体制派に転じてトルコに逃れ、CNNとの電話会見に応じた。元少将はこの中で、シリア北部アレッポ市近くのアルサフィールに化学兵器開発の施設があり、シリアとイランが共同研究を実施していると聞いたことがあると指摘。アレッポ市にはス
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