対南工作(たいなんこうさく、朝鮮語: 대남공작/對南工作)は、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)が大韓民国(以下、韓国)に対して行う政治的、軍事的、あるいは思想的な工作活動を指して用いる言葉。 東北抗日聯軍など抗日パルチザンの金日成らソビエト連邦に支援されて成立した北朝鮮は、国家の創設期にすでに南進を計画しており、1950年の朝鮮戦争に至ったが、目標を徹せずに1953年に停戦した。1955年4月の朝鮮労働党中央委員会において金日成は、「すべての力を祖国の統一独立と共和国北半部における社会主義建設のために」と題する発表を行った。これは従来採用されていた、軍による南進統一路線を転換するもので、住民が自ら革命を起こすための工作を行うことを目的としており、のちに、レーニンの「四月テーゼ」にならって4月テーゼとして知られるようになった。 一方、韓国では1960年の四月革命によって成立した第二共和