エジプトではモルシ大統領が新しい憲法の最終草案について国民投票で賛否を問うと発表したことに対し、大統領に批判的な市民らが「国民投票に至る議論が不十分だ」などとして4日、国民投票に反対する大規模なデモを行うなど混乱が広がっています。 エジプトでは、ムバラク政権崩壊後の新しい憲法について憲法制定委員会が最終草案をまとめ、モルシ大統領は、最終草案の賛否を問う国民投票を今月15日に行うと発表しています。 しかし、ムバラク政権を崩壊に追い込んだ若者グループを中心とする世俗派などは「大統領の権限が強化され独裁に逆戻りするおそれがあり国民投票に至る議論も不十分だ」として批判を強めており、4日、国民投票に反対する大規模なデモを各地で呼びかけました。 このうち首都カイロのタハリール広場には平日にもかかわらず数万人が集まり、国民投票を中止して改めて憲法草案を作り直すよう訴えました。 デモに参加した男性は「国民