「コツコツと練習をこなす努力型の選手」。早稲田大学野球部の元監督、石井連蔵さん(80)は、球場で汗を流す田代政弘検事の姿を思い返した。 田代氏は昭和61年4月に早大法学部に入学し、野球部に所属。プロで活躍した小宮山悟さん(46)と同学年で控えの野手としてチームを支えたという。 平成10年4月に検事に任官した後は、主に関東地方で捜査や公判を担当。21年4月には実績が認められて東京地検特捜部に配属された。陸山会事件の捜査に加わり、石川知裕衆院議員(39)の聴取を任されたことは「まさに優秀な検事の証しだった」(検察幹部)。司法修習生時代に親しい仲だった男性弁護士は「人を蹴落として成り上がろうとするような人物ではない。今回の問題は、上から言われたことをきちっとやったことで起きたのだろう」と語った。関連記事陸山会事件虚偽報告書、検事の処分は来…陸山会事件 田代検事の上司 元特捜部…