南アフリカで、革製品の材料として養殖されていたワニおよそ7000匹を、飼育員が水門を開いて逃がしてしまい、警察などが大規模な捕獲作業に追われています。 現地の警察が25日発表したところによりますと、今月20日、南アフリカ北部リンポポ州にあるワニの飼育場で、大雨による洪水で飼育場の囲いが壊れるおそれが出たため、飼育員が水門を開放したところ、飼われていたワニ1万5000匹のうち少なくとも7000匹が川へ逃げ出したということです。 このため警察が出動し、これまでに逃げたワニの半数に満たない、およそ2000匹を捕獲したということですが、ワニの多くは川の水かさが増しているのに乗じて、広い範囲に逃げ、中には飼育場から120キロ離れた町なかで見つかるワニも出るなど、捕獲作業は難航しています。 これまでのところ、けが人などの被害は報告されていないということですが、警察は住民に、水のある場所に近づかないよう