アメリカ南部テキサス州で、脳死状態となっていた妊娠した女性の延命治療が本人の事前の意思に従って停止され、アメリカで胎児の命をどう考えるかなどを巡って大きな議論になっています。 この女性は、テキサス州に住む33歳のマルリース・ムニョスさんで、妊娠して14週目だった去年11月、自宅で倒れ、治療を受けた病院で、テキサス州では法的に死亡とされる脳死と判定されました。 マルリースさんの夫は、倒れる前の本人の意思に従い、延命治療をやめるよう病院に求めましたが、病院は、妊婦の生命維持装置を外すことはテキサス州の法律に違反するとして、延命治療を続けたため夫が訴訟を起こしていました。 地元の裁判所は今月24日、「マルリースさんは、法律上すでに死亡しているので病院の主張は認められない」として延命治療を停止するよう命じ、夫の弁護士によりますと、病院はこれに従って、26日、妊娠23週目だったマルリースさんの生命維