シールは基材と粘着剤が層になった構造をしています。この下にある粘着剤がシールを対象となる素材にくっつける働きをします。粘着剤には粘弾性があって、下の図のようにはがすときに伸びながらはがれていきます。通常シールはゆっくりとはがせばこの粘着剤が対象のほうに残ることなく、基材のほうにまとまってきれいに取れます。勢いよくはがすと粘着剤が途中で裂け、対象側にも粘着剤が残ってしまいます。シールはゆっくりとはがすことがあとが残らないポイントの一つです。 シールがくっつく仕組みをもう少し詳しく見て行きます。まず物質同士がぴったりとくっつくと引き合う力が発生します。これを分子間力といいます。この仕組みを利用したのがシールです。シールには粘着剤が塗られていて、この粘着剤が水のようになって対象物質の凸凹に入り込んで隙間を無くすことで、分子間力を発生させます。 水にぬれた紙を張り付けるとピタッとくっつきますがすぐ