野田佳彦首相は22日、原発再稼働をめぐり首相官邸前での抗議デモを呼びかけている「首都圏反原発連合」の代表者らと官邸で面会した。反原発連合は原発依存度を即時ゼロとするよう求めたが、首相は「中長期的に原子力に依存する体制を変える」と一定の再稼働は不可欠と強調し、平行線に終わった。首相は原発再稼働推進派の岡村正日本商工会議所会頭とも面会し、バランスをとった。ただ、当初の面会拒否から一転して応じるなど原子力政策をめぐる首相のぶれを懸念する声は与党内からもあがっている。 反原発連合は市民団体や個人によるネットワーク組織で、代表者ら男女11人が出席。「脱原発」を唱える菅直人前首相も同席し、面会時間は予定より10分ほど延び約30分間に及んだ。 反原発連合は7月に再稼働した関西電力大飯原発(福井県おおい町)の稼働停止や、原子力規制委員会の委員長と委員4人の人事案の撤回も訴えた。 首相は大飯原発再稼働につい