「ドラ泣き」という深夜のテンションで思いついたとかし思えない醜悪なキャッチコピーからも容易に察しはつくわけですが、かなりきつい。山崎貴がドラえもんを3D化する理由を述べているインタビューを読んだ。「より現実に近い形でドラえもんを表現する事で、子どもたちにドラえもんの物語をもっと身近に感じて欲しかった」といったような主旨だったのだけど、いくらなんでも子どもの想像力をバカにし過ぎていやしないか。学校に遅刻しそうな子どもが「あーこんな時、どこでもドアがあったらなぁ」と夢想する、その気持ちを見くびるな。漫画だろうがアニメだろうが2Dだろうが3Dだろうが、『ドラえもん』はいつだって僕たちの物語だったはずだ。想像力というものを信頼していない人間が、藤子作品の再構築に手を出し始めているのは、危惧すべき事態に思える。とは言え、最新技術での「タケコプター」飛行シーンにはそれなりに見所がある。お話自体は当然い
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