ソフトバンクは、今月1日に完全子会社化したイー・アクセスの議決権株の3分の2超を、韓国のサムスン電子やスウェーデンのエリクソン、オリックスなど国内外の計11社に売却する方向で調整に入った。売却額は十数億円程度の見通し。 完全子会社化によって携帯電話の電波がソフトバンクに集中することを、問題視する声が出ていたため、議決権比率は3分の1未満に引き下げることで、批判をかわす狙いがあるとみられる。 ただ、イー・アクセス株のうち議決権株は1~2%にとどめる。議決権のない残りの株式はすべて、ソフトバンクが引き続き保有するため、同社の出資比率は99%程度となる。