きょうのWSJ日本版より 日韓両政府は先月29日、両国の秘密情報保護協定の署名式延期を発表したが、韓国の李明博大統領が任期の終わりに近づいている1つの兆候を示すかのごとく、韓国の閣僚の間では辛辣な批判が繰り広げられた。 Associated Press 韓国の李明博大統領(6月29日) 日韓軍事情報交換の法的手続きを提供する以上のことはほとんど何もないような同協定の署名式延期の判断は見苦しく、しかも避けられるものだった。 この協定に関する両国間の交渉は数カ月間にわたって広く報道されていた。そして両国関係の緊密化に批判的な向きは既に、米国が奨励する韓国と日本の軍事協議について、協定の対象を情報共有の枠組みのみにとどめることに成功していた。 そうではあっても今回の協定は、1945年に終了した日本の占領以来、両国間の初の軍事協定となるはずだった。両国の文化的な近さや経済・貿易の深い関係、政治展望