製薬会社225社で構成する医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(医薬品公取協)は、製薬会社の医薬情報担当者(MR)による医師への接待にかかわる自主規制を、2012年4月から強化する。 接待にかかわる自主規制の見直しは02年以来。これまでも「華美過大な接待は好ましくない」としてきたが、過剰接待はなかなか止まなかった。4月からは、接待の上限金額を2万円。これまで認めてきたゴルフやカラオケ、観劇やスポーツ観戦、2次会の費用を出すことも禁止した。 消費者目線が求められる 製薬会社が開く自社製品の発表会や、治験薬などの研究会や講演会には多くの医師が招かれる。医師の交通費や宿泊費を、製薬会社が負担するのはもちろん、会合が終われば慰労のために立食パーティーが開かれる。ホテルの宴会場にはグルメを納得させる食材を使った豪華な食事や、ワインや日本酒の銘酒が用意される。 製薬会社のMRは、多くの接待予算をもつこ