関連トピックス地震右手前から左奥へと南北に延びる阪神高速1号環状線に沿って走る上町断層帯付近。右奥は大阪城=31日、大阪市中央区、朝日新聞社ヘリから、高橋正徳撮影上町断層帯の地図 大阪市中心部を貫く上町(うえまち)断層帯は、ほかに例がないほど人口密集地の直下にある活断層だ。その東側にある上町台地を、京大防災研究所の岩田知孝教授(強震動地震学)と歩いた。 【特集】足元の活断層 災害大国迫る危機 岩田教授は、文部科学省から委託を受け、京大大学院理学研究科や産業技術総合研究所と実施中の上町断層帯の調査プロジェクトの代表を務める。 「上町断層帯は東側が隆起する逆断層。その活動で出来たのが、上町台地です」と岩田教授が教えてくれた。上町台地にある大阪城公園付近から西へ向かうと、下り坂になっているのがわかる。ざっとビル3階分ほど違う場所もある。 付近には国の出先機関が入る合同庁舎や大阪府庁、大阪