不安と恐怖というのは、似たような意味合いを持つ言葉です。 私たちが日常で何気なく使っている「不安」と「恐怖」の違いはあいまいで、あまり明確な違いはありません。恐怖の方が不安よりも程度が強いというイメージくらいでしょうか。 しかし医学的には「不安」と「恐怖」は意味が異なるものとして明確に区別されています。そして区別されているということは、不安なのか恐怖なのかによって対策も異なるということです。 「不安なんです」「恐怖があるんです」という理由で苦しんでいる方は、それが不安なのか恐怖なのかがしっかりと区別しなくてはいけません。なぜならば、明確にすることによって取るべき対策が見えてくるからです。 不安と恐怖というのは何が違うのでしょうか。そしてそれぞれに対してどう向き合っていけばいいのでしょうか。 1.不安と恐怖は何が違うのか 不安と恐怖の違いはとても簡単です。 不安は対象がない。 恐怖には対象が
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