角川グループホールディングスは28日、全国13カ所でシネマ・コンプレックスを運営する子会社を、3月末に、大手シネコン「ユナイテッド・シネマ」の運営会社に譲渡すると発表した。新宿と有楽町の映画館は角川本体の直営施設なので残すが、子会社のシネコンは手放し、シネコン事業からは撤退する。今後は製作・配給などコンテンツ回りに事業を集中する。 売却する子会社は「角川シネプレックス」。幕張、新座、水戸、枚方など12カ所のシネコンと大阪・梅田のミニシアターを経営している。 この譲渡を受ける「ユナイテッド・シネマ」の運営会社は「ユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングス(UEH)」で、札幌、豊洲、としまえん、福岡など全国21カ所で、各10スクリーン前後がある大型シネコンを運営している。今回、角川のシネコンを譲り受けることで、運営するシネコンの数は34カ所に及ぶ。両社では譲渡価格については公表してい