沖縄県・尖閣諸島の北方海域に中国海軍のフリゲート艦2隻が展開していることが20日、分かった。政府による尖閣国有化後、周辺海域で中国の軍艦が確認されたのは初めて。これに対し、自衛隊は空中警戒管制機(AWACS)を投入するなど尖閣周辺での警戒態勢を強化している。日本海では同日、ロシア軍の偵察機など2機が日本領空に接近していることも判明。自衛隊は二正面作戦を強いられている。 複数の政府高官によると、フリゲート艦は19~20日にかけ尖閣の北方海域で確認された。2隻とも日本領海や領海外側の接続水域内には入っていない。 通常、尖閣周辺では海自のP3Cが1日1回飛行している。政府は公表していないが、新たに(1)空自のAWACS(2)空自の早期警戒機E2C(3)海自の画像データ収集機OP3-も尖閣周辺の上空に展開。中国の海洋監視船や海・空軍の動向を警戒している。 OP3はP3Cより高い高度から海上を監視。