2号機の原子炉内の水位は、核燃料棒(約4メートル)の上端から3・5メートル以上の高さを保ち続け、経済産業省原子力安全・保安院では「100度以下、大気圧程度の安定した状態に至るのも、時間の問題」と楽観視していた。 しかし、炉内に真水を供給していた非常用の系統が14日午後1時15分頃、突然停止し、事態が一変。水位は急激に下がり、同日夜には燃料棒が完全に露出した状態になったという。 露出が続くと、1、3号機と同様に水素が発生し、爆発する恐れがある。 東電は1、3号機の教訓から、2号機原子炉建屋の壁面に水素抜き用の穴を開ける検討を始めた。迅速で的確に対処することが重要だ。