欧州訪問中の佐藤雄平知事は29日、ドイツを訪問し、廃炉が進むハム・ウェントロップ原発を視察した。同原発は放射線漏れ事故を起こして89年に閉鎖。現在は燃料取り出し後、放射線量が下がって建屋の解体作業が可能になるまで厳重に封鎖して管理されている。佐藤知事は内部に入って状況を確認した。 28日にはデンマークで、マーティン・リデゴー気候・エネルギー相と会談し、風力発電などの再生可能エネルギーで協力していくことで合意した。同国は風力発電の普及率や発電機の製造で世界トップクラス。原子力発電所も保有していない。県も洋上風力発電などの建設で再生可能エネルギーの比率を高め脱原発を目指しており、モデルとなる同国に技術支援を含めた連携や協力を求めた。県によると、これに対し、リデゴー氏は「蓄電池、送電線、省エネルギーなどさまざまな分野で連携していきたい」と話したという。 佐藤知事は8月25日〜9月2日の日程でフラ