内外情勢調査会における講演 日本銀行総裁 黒田 東彦 2014年8月1日 全文 [PDF 1,097KB] 図表 [PDF 752KB] 目次 1.はじめに 2.日本経済の現状と先行き 雇用・所得環境の改善と個人消費 企業の前向きなスタンスと設備投資 海外経済とわが国の輸出 3.物価動向と2%の「物価安定の目標」実現への道筋 物価の現状と見通し 需給ギャップ改善による物価の押し上げ 中長期的な予想物価上昇率の引き上げ 4.2%の「物価安定の目標」を巡る論点 なぜ2%を目指すのか 2%の実現と成長力 1.はじめに 日本銀行の黒田でございます。本日は、内外情勢調査会でお話しする機会を賜り、誠に光栄に存じます。 昨年4月、日本銀行は、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に2%の「物価安定の目標」を実現するため、「量的・質的金融緩和」を導入しました。前回、当調査会でお話しさせて頂いたのはち