直接小保方さん自身に関わるニュースだけ拾ってみると、「早大、小保方氏の博士号取り消し決定、関係者を処分(ただし1年程度の猶予期間)」(10月7日、スポニチ他)、「小保方氏の研究室、看板降ろす 理研が付け替え(ただし所属機関は改称、再編して存続)」(11月21日、朝日他)。そしてこの12月19日、ついに理研は「 小保方氏自身の検証実験で、STAP細胞再現できず」「 来年3月末までの予定だった検証実験をすべて終了」「小保方氏の退職願いを受理」と発表した(同日、朝日他)。 「超弩級の新発見」というあだ花が咲き、何人かの優秀な研究者の人生が狂った。 STAP細胞が(論文で主張するような形では)存在しないことは、これでほぼ決着がついた。それにしても、マスメディアや関係機関などの対応も、科学の常識からすれば「スキャンダラス」だった。一例だけ挙げると、下村文部科学相は「STAP細胞の再現実験には、小保方
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