妊娠中のねずみが、ごく微量でもダイオキシンを体内に取り込むと、生まれてきた子どものねずみの学習能力が低下することが分かりました。 複雑なことを学べなくなるということで、研究を行った東京大学のグループは、ヒトでも同じようなことが起きていないか調べる必要があるとしています。 この研究を行ったのは東京大学疾患生命工学センターの遠山千春教授らのグループです。 グループでは妊娠中のねずみにごく微量のダイオキシンを飲ませ生まれた子どもの学習能力を調べる実験をしました。 実験ではまず、かごの中に作った6つの穴にそれぞれ異なる味のエサを入れてどの穴にどの味のエサがあるのか学習させます。 次に、このうち1種類のエサを事前に食べさせ同じ味のエサが入っている穴を間違わずに見つけ出せるか調べました。 その結果、通常のねずみは、1か月後にはほとんど間違わずに正しい穴にたどり着けるようになりましたが、母親がダイオキシ