年が改まり、将来の日本を左右する極めて重要な西暦2012年という年が始まった。震災に見舞われたまちの復興と日本全体のくにづくり・まちづくりは、今年が正念場だ。そしてその実現には、自然と共存した持続可能な社会へと転換する他ない。 そのための提言活動をこれまで以上に進めていく中で、今年もこのブログに思うことを書き記していこうと思う。 - さて。本年一つ目もやはり復興計画についてである。 計画の中で「防災公園や防災林の整備・再生」という文言が少なからずある。一見自然と共存する姿勢が見えるのだが、中身でがっかりすることが多い。なぜなら、そのほとんどが「クロマツやアカマツの林の再生」だからである。自然の森は、一種類だけの樹木で構成されることはない。特に生物多様性の宝庫である日本では、多種多様な樹木とさらに多様な野草が生育している。さらに、根の張り方も多様となるため、しっかりと大地を抱え、防災にとって
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