衆人に訴える論証(しゅうじんにうったえるろんしょう、羅: argumentum ad populum)とは、論理学における誤謬の一種であり、多くの人々が信じている、支持している、属している等の理由で、ある命題を真であると論証結論付けること。多数論証、多数派論証[1]とも。また、様々な社会現象の元にもなっており、組織的強化、バンドワゴン効果、中国の故事「三人市虎を成す」などがある。 例[編集] この誤謬は、広く受け入れられている理論が真であることを人に納得させようとするときに利用される。 地球外生物が存在すると88%の人々が信じているのだから、地球外に知的生命体は実在する。 市民が税を払うことは市民の代表である議員が議会で決めた義務なのだから、国家は公平で公正な機関に違いない。 世界中の大多数が神を信じているのだから、神は実在する。 また、広く受け入れられてはいない理論が偽であることを人に納