〈クアラルンプール〉 尖閣諸島の領有権を巡る日中の対立から両国の経済関係に影響が出ていることについて、マレーシアのリム・シャンツァイ副財務相は、日中間の投資が冷え込むことになれば、日本と関係が良好なマレーシアにとっては日本からの投資誘致を加速させる好機になるとの見方を示した。 9月26日に開催された「マレーシア輸出業者市場アクセスソリューション・フォーラム」に出席したリム副相は、日中両国の対立がマレーシアと日中両国間の貿易に直接悪影響を及ぼす可能性は考えにくいと指摘。むしろ日中両国間の貿易を続けるために両国企業が第三国を迂回する形を取る可能性があり、そうした場合にマレーシアが恩恵を受ける可能性があると述べた。 その上で同副相は、マレーシアにとり中国と日本は第2位、第3位の貿易相手国であると強調。マレーシアは日中両国の緊張が続いたり関係が更に悪化したりすることを望まないとし、両国首脳が平和