【北京共同】終戦前後の混乱で現在の北朝鮮に残留し死亡した日本人の遺骨収集や遺族の墓参をめぐり、北朝鮮側との10年ぶりの正式協議を終えた日本赤十字社の田坂治国際部長は10日、北京市で記者会見し、北朝鮮側代表の李虎林・朝鮮赤十字会書記長らが日本人遺族による墓参を受け入れると正式に表明したことを明らかにした。 高齢化が進んだ遺族による墓参りが約70年ぶりに実現すれば、拉致問題など日朝交渉打開に向けた動きにつながる可能性がある。 日朝関係筋によると、次回協議は両国の政府当局者を交えた形になる見通し。墓参りはそれよりも早い時期に実施される公算が大きいという。