痴漢で男性に無罪=「誤認の可能性」−東京地裁 痴漢で男性に無罪=「誤認の可能性」−東京地裁 電車内で10代の少女に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた都内の20代男性の判決が20日、東京地裁であり、井下田英樹裁判官は「少女が犯人と誤って男性の手をつかんだ可能性を否定できない」として、無罪(求刑懲役4月)を言い渡した。 井下田裁判官は、痴漢に遭ったとする少女の証言は信用できると判断したが、「精神的な動揺もあり状況を的確に認識できず、後ろに手を回してつかんだ男性の手を、犯人の手だと誤認した可能性を否定できない」とした。 さらに、男性の手に付着した繊維について、目視による鑑定しか行われなかった点を「捜査、立証上の欠点と言える」と指摘した。(2012/09/20-13:11)