ロンドン五輪柔道女子78キロ級で、米国に柔道初の金メダルをもたらしたカイラ・ハリソン選手(22)が、2日の優勝会見で「前のコーチに性的虐待を受けていた」ことを告白。(サンケイスポーツ) 辛い過去を乗り越えての、栄冠獲得だった。世界が注目する中、衝撃の告白だった。ハリソン選手は優勝会見で「過去の最悪の瞬間」について聞かれ、しばらく沈黙後、口を開いた。 「私が前のコーチに性的虐待を受けたことは、秘密ではありません。それは克服しなければならない、最も難しいことでもありましたけど…」 ハリソン選手が制した女子78キロ級には、日本からは緒方亜香里選手(21)=筑波大=が出場し2回戦敗退。2010年の世界柔道で優勝しているハリソン選手は、決勝でジェマ・ギボンズ選手(英国)から有効を2つ奪い、米国勢で男女を通じて初の柔道金メダルを獲得した。快挙の直後の華々しい場で、屈辱の過去を自ら明かした。