ペット野生化 住宅荒らす 福島・警戒区域 動物に食料を食い荒らされた住宅の台所。ふんの悪臭が漂う=昨年12月、福島県富岡町(住民提供) 福島第1原発事故で警戒区域に指定された福島県双葉郡の町村で、野生化したペットが無人の住宅に入り込んで荒らす被害が相次いでいる。首都圏などの動物愛護グループがペットフードをまいて動物を集め、室内荒らしを助長させているという。福島県警は「善意とはいえ、被害を拡大させるだけでなく、違法行為の可能性がある」と自制を促している。 「台所の食品庫の食料が食い散らかされた」「家中ふんだらけだ」 双葉郡8町村を所管する双葉署には昨年4月の警戒区域の指定後、住民から苦情が寄せられている。避難先から一時帰宅して惨状を目の当たりにし、通報するという。 「侵入者」は家に取り残されて野生化した犬、猫のペットのほか、野放しになった豚などの家畜。家に残された食料の臭いを嗅ぎ付け、