後編では、IoT技術を活用した行動データに着目し、ピープル・アナリティクスの可能性に迫っていきます。行動データによって私たちの意思決定はどう変わっていくのか。長瀬氏と鹿内氏の対話からそのヒントを探ります。 データで自分の行動特性が明らかになる 鹿内:以前、行動・コミュニケーションデータに関する実証実験をしました。名札型のセンサーバッチを活用して営業部門の方々の社内の行動・コミュニケーションをデータ化したところ、興味深い結果が出ました。ある社員は上司からはおしゃべりだと見られていました。その社員を参加者全員のデータと比較すると、会話している人数はやはり多いんですね。また、フリーアドレスのオフィスを動き回る数値も高かったのですが、実は会話をしているなかで発言している割合は平均以下だったという結果が出ました。 実はおしゃべりじゃなくて聞き上手だったんです。この結果には本人も驚いていました。自分の
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