皆さんは服用した薬が体内でどのような経路をたどり、効果を発揮して、排出されるかご存知でしょうか。 一般的に服用した薬は胃を通り、小腸で吸収されて肝臓に運ばれます。肝臓に運ばれた薬は、血液中に入っていき、身体の各組織、すなわち患部に運ばれていき、効果を発揮します。その後効果を発揮した薬は血液中を流れ、再度肝臓に運ばれ、代謝という肝臓の働きを受けます。代謝とは、本来の物質が化学的な変化を受けて、本来の物質の性質から異なる性質へと変化をすることです。 この代謝を受けることで、薬は本来の効果を失います。効果を失った薬は、腎臓へと運ばれていき、尿と一緒に排出されます。 薬の中には、肝臓の代謝を受けずに、そのまま尿中に排出されるものもあります。 上記のように薬の排出には、肝臓や腎臓が大きな働きを担っています。肝臓や腎臓は、歳をとるごとに機能が落ちていきます。また疾患によって、年齢に関わらず、肝臓や腎臓