橋下徹大阪市長が就任半年を迎えた19日、府市統合本部は二重行政の解消や成長戦略を盛り込んだ基本方針を決め、将来の「大阪のカタチ」を打ち出した。 「これだけの規模の改革案を短期間で仕上げた自治体はない」と、橋下市長は改革の広がりとスピードを誇る。一方で、急激な改革による副作用を懸念する声も上がった。 府市統合本部は府と市の壁が取り払われ、「プレ大阪都庁」を思わせた。この日の会合でも、市役所一帯を文化拠点にする「中之島ミュージアムアイランド」構想を巡り、橋下市長が市の権限を超えて提案した。 「府立中之島図書館を空けてもらえないか。(蔵書は)市立図書館で引き受けます」 早速、松井一郎大阪府知事が会議後、報道陣を前に「図書館は違うモノに変わる。(構想化には)すごい数の事業者が手を挙げるはずだ」と応じた。 橋下市長は「ようやく府と市の戦略を一本化できた」と満足顔を見せた。 蜜月ぶりが際立つ「橋下―松