2021年の干支は「辛丑(かのと・うし)」。どうやら痛みを伴う衰退と、新たな息吹が互いに増強し合う年になりそうだ。干支から何が分かるのかという話だが、そもそも干支は、未来に起きる出来事を知るために生み出された暦のシステムである。 東洋思想では、未来は既に定まったものとされている。しかし人はそれを知ることはできない。そこで世の中の摂理を解明し、何とか未来を知る術を得ようと、さまざまな思想体系や暦のシステム、占いなどが数多く生み出されてきた。 干支もそのひとつで、日本では干支というと一般には「十二支(じゅうにし)」を思い浮かべる人が多いと思うが、本来は10種類の「十干(じっかん)」と、12種類の「十二支」を組み合わせた、合計60種類の干支が存在する。 十干、十二支とは、太陽や月の運行と、生きとし生けるものの生命サイクルを、それぞれ10と12の段階で示したもので、それらを組み合わせることで、世の
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