JR東京駅丸の内駅舎が話題を集めているが、同エリアでは、新駅舎以外にも、駅前のJPタワーや丸の内永楽ビルなど、超高層ビルが相次いで建設され、圧巻の都市景観がみられる。今年、東京では大型オフィスビルの竣工が続き、不動産業界では「2012年問題」1と懸念されるほどであった。特に大手町・丸の内エリアでは、この数年、常に何らかのビル建設工事が進行しており、成長著しい新興国のような勢いを感じさせる。 このような東京の超高層ビル群も十分に迫力があるが、アジア主要都市の超高層ビルはさらに圧倒的である。東京の超高層ビルでは、最高層の東京ミッドタウンタワーが248mであり、200m級は最高層の部類に入る。一方、上海の浦東では多数の300m超のビルに加え400m超も複数存在する2。さらに、建設中の上海タワーは実に632mとなる予定である。東京スカイツリーの高さのオフィスビルを想像すればその巨大さが想像できるだ