厚生労働省は国立総合児童センター「こどもの城」(渋谷)を施設の老朽化が進んでいることなどを理由に、2015年3月末までに閉館する方針を決めました。 「こどもの城」は青山通りに面した都会の一等地にある国立の複合施設で、演劇界ではお馴染みの青山劇場や青山円形劇場もなくすとされています。今後の跡地の用途は決まっていないとのことですが、広い土地を使った巨大商業施設ができることも容易に想像できます。壊すのは簡単ですが、そのスペースの果たした役割を取り戻すのは大変なことです。 厚労省は、取り壊しの理由に「開館(昭和60年)当時と比べ、地方自治体で、児童館や地域子育て支援拠点の整備等が進んできたこと」を挙げていましたが、区の児童館が整備されたら渋谷の「こどもの城」は不要になるという考えは当事者の発想ではないと思いました。 終わりなき子育ての日常の中に閉じ込められるママにとって、非日常の外出先である