近ごろ電車やバスなどの公共交通機関でスマートフォンやタブレットで動画を視聴する行動が頻繁に観察されるようになった。視聴されているコンテンツも、ニュース、スポーツ、バラエティー、ドラマなどジャンルはさまざまである。当連載で報告している若年層のインターネット動画オーディエンスインサイトの中でも、今回は通勤・通学時に限定して動画視聴行動を分析する。シチュエーションとしては限定的だが、1日のうち比較的多くの時間を占める通勤・通学時は、動画視聴拡大のポテンシャルをもっていることが読み取れる。 ◆ 通勤・通学時に若年層の2割が毎日動画を視聴 調査の結果、18~29歳の通勤男性の約半数が動画を見たことがあり、そのうち21.8%が1日に1度以上動画を視聴することがわかった(図表1)。18~29歳の通勤女性は男性よりも頻度は少なく、それでも18.4%が1日に1回は動画を視聴している。通学者は通勤者とほぼ同じ