広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい、英: pervasive developmental disorders, PDD)とは、特異的発達障害(英語版)との対義される分類名であり、世界保健機関(WHO)が定めた現在のICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版)、またかつてアメリカ精神医学会が刊行したDSM-IV(精神疾患の分類と診断の手引 第4版)において分類上の概念として取り扱われている。 PDDは、社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする、5つの精神と行動の障害のグループである。PDDには以下5つの疾患が含まれる[1][2]。うち、1-3番目は自閉スペクトラム(ASD)と呼ばれ一般的である。4-5番目は稀であり、自閉スペクトラムに分類されることもあるが、そうでないこともある[3][4]。 自閉性障害(Autis