脳:海馬での記憶固定 2012年11月22日 Nature 491, 7425 海馬の活動のリップル波と呼ばれる振動は、それ以前の経験の「再生」と結びつけられており、学習や記憶の固定と関連すると考えられている。こうしたリップル波がほかの脳領域にどう影響しているかは、今のところほとんどわかっていない。しかし今回、オフラインの記憶固定時に中脳が抑制され、これによって海馬と皮質の間のやり取りが優先的に確保されて、情報転送が最適化されている可能性が示唆された。N Logothetisたちは、サルで、海馬のリップル現象を記録すると同時に、機能的磁気共鳴画像化法で脳全体の活動を記録することにより、リップル発生時には皮質の大部分が活動しているのに対し、中脳や脳幹は抑制されていることを見いだした。
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