臨床発達心理士は、4学会(日本発達心理学会、日本感情心理学会、日本教育心理学会、日本コミュニケーション障害学会)の連合体である臨床発達心理士認定運営機構を認定団体とし、発達心理学を学問的基盤とした心理援助を行う心理職資格である[1]。 臨床発達心理士認定運営機構所定の要件履行・申請承認などを経て資格審査を受験し、これに合格することで認定に係り、臨床発達心理士と称することを得る。資格審査の受験資格には大学院課程修了を一部要件に含むなど、心理士資格の中でも専門性の高い資格として知られる[2]。 臨床発達心理士の活動領域は「発達」の名が示す通り、発達心理学の知識が特に必要とされる機関が中心である。具体的には、児童相談所や福祉施設などが当てはまる。また、文部科学省におけるスクールカウンセラー等活用事業において、臨床発達心理士有資格者は「スクールカウンセラーに準ずる者(準スクールカウンセラー)」とし