ハーヴァード大の政治哲學教授、マイケル・サンデルの講義がNHK教育テレビで放送され話題になつてゐるが、講義に基づく本が出てゐたので買つて來た。『これからの「正義」の話をしよう』(鬼澤忍譯、早川書房)。サンデルと言へばリバタリアンに批判的なコミュニタリアン(共同體主義者)として知られる。そこでとりあへずリバタリアニズムを俎上に載せた第3章を讀んでみた。 これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 483人 クリック: 15,840回この商品を含むブログ (596件) を見る サンデルは、リバタリアニズムが主張する自己所有の概念に焦點を絞つて批評してゐる。自己所有とは、平たく言へば「私の生命・身體・財産は私のもの」といふこと
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