実在するアートコレクター、ヴォーゲル夫妻を追ったドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」。郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻が30年にわたり購入し続けた作品は、いつしか世界屈指の現代アートコレクションとなり、最後には一点も売られることなくナショナルギャラリーに寄贈されることとなる ― おとぎ話のような実話を描いたこの映画は、2008年に公開されるやいなや口コミで広がり、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞するなど大きな話題を呼んだ。そして2013年春、その続編である「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」が公開される。 今作でフォーカスするのは「ヴォーゲル 50×50」と呼ばれる大規模な寄贈プロジェクト。ヴォーゲル夫妻のコレクションは、寄贈後も増加の一途を辿り、遂にナショナルギャラリーでは収容不可能な量に達してしまう。そこで「50作品を50州に」というコンセプ
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