昨日3月27日、ワタミ過労死裁判の第2回口頭弁論が東京地裁で行われた。開始前、ワタミ関係者と思われるスーツ姿の方々が傍聴席の多くを占め、遺族側支援者が抗議して騒然とする場面があった(※1)。 それはともかく、渡辺美樹氏が意見陳述(こちら)において言及した「労働環境改善の対応策」(※2)(こちら)に記された離職率の数値に注目したい。というのは、これまで公表されてきた離職率の数値と、なぜか異なるからだ。 【「労働環境改善の対応策」(2014年3月27日)に記された離職率】第2回口頭弁論とタイミングを合わせるかのように同日の3月27日にワタミ株式会社 代表取締役社長 桑原 豊の名前で発表された「労働環境改善の対応策」。その中の「5.目標指標について」では、「新入社員の過去の離職率は、以下の表のとおり業界水準並みではありますが、2014年4月入社新入社員において全産業平均でもある3年後の離職率30