キョセ・ダグの戦い(キョセ・ダグのたたかい)は、1243年、ルーム・セルジューク朝とモンゴル帝国との間で行われた戦闘。アナトリア北部エルズィンジャン・ギュミュシュハーネ間のキョセ・ダー(キョセ・ダグ Köse Dağ)で行われ[1][2]、モンゴル軍の圧勝で幕を閉じた。なお本項目の名称の地名について、イブン・ビービー等のルーム・セルジューク朝の一次史料の表記に基づいて「キョセ・ダグ( كوسه داغ Kūsa Dāgh/Köse Daγ)」と表記する。 背景[編集] オゴデイの治世下、ルーム・セルジューク朝はモンゴルの将軍・チョルマグンと友好関係を結び、贈り物を捧げていた[3]。しかし、カイホスロー2世の時代になると、王自らモンゴルへ行って人質を預け、モンゴル人官僚を受け入れるよう圧力をかけるようになっていた。 戦闘[編集] チョルマカンの後任にあたるバイジュに率いられたモンゴル軍は、1