やとじぃ平田 英二(水路たんけんクラブ主宰・石神井公園ふるさと文化館区民学芸員) 雨は太古の昔から降っています。山などに降った雨は川となって海までの長い旅を、大地に浸み込んだ雨は地下の川、地下水脈となって、一部は湧水として地表に現れます。このような連綿と続いてきた雨の旅は、大地を削り、起伏にとんだ地形を作ってきました。寄稿していただいた”やとじぃ”こと平田英二さんは東京都練馬区を中心に谷戸の調査をされ、当会が企画・運営の委託を受けている武蔵野市の水環境連続講座「水の学校」の講師もされています。今回は、雨の旅の軌跡を太古の昔までたどってみましょう。(Webあまみず編集部) 川はどこから流れてきますか? こう尋ねると、全国的にみれば「山から」と答える人が多いと思います。 しかし武蔵野台地に大きな山はありません。それでも、台地を貫いて石神井川、神田川など何本もの川が流れています。 多少大きいのが