ほとんどのスポーツは、肩を使います。特に投げる動作は、野球、水泳のクロールやバタフライ、バレーボールのアタック、テニスのサービスなど多くのスポーツでおこない、痛める頻度が多い場所です。肩を痛めると背部痛→肘痛→腰痛と、どんどん悪い場所が増えていくことがよくあり、とても大事な関節といえます。 1.肩の動きをみる。 肩は、図1のように腱板(けんばん)という小さい筋肉と三角筋などの大きい筋肉の筋群からできています。図2のようにうまく一緒に働くことによりいろいろな動きができます。これらの一つでもうまく働かないと、ケガが起きやすい状態になります。 2.肩のケガを防ぐためには? 基本的には柔軟性、バランスのとれた筋力、スキル(技)を身につけることです。 特に、肩をよく使う種目や、生まれつき関節がよく動く人(たとえば、指が反対にそってしまうような人)は、肩が不安定になりやすく、肩をきたえる必要があり