盧溝橋は金代の明昌3年(1192年)に完成し、その後度々修復が施されている。全長266.5m、11幅のアーチからなり、各アーチは長さ11m、扁平率0.69の楕円形。橋の欄干には、それぞれが異なる表情や姿をした計501基の獅子の彫像が置かれている。この獅子像の数を通行人が正確に数えることは難しいことから、中国語では「数えられないもの」のことを「盧溝橋の獅子」と言い表すこともある。 かつてこの地を訪れたマルコ・ポーロは、その著書『東方見聞録』の第4章の中で、この橋が「世界中どこを探しても匹敵するものがないほどの見事さ」と記した。そこから、西欧ではこの橋のことを「マルコポーロの橋」(伊:Ponte di Marco Polo、英:Marco Polo Bridge)と呼んでいる。 絵画に描かれた元時代の盧溝橋付近 盧溝橋の名は、民国26年(1937年)7月7日にこの地で起きた謎の発砲事件・盧溝橋
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