海馬歯状回の顆粒細胞下帯で起こっている神経発生がDNA複製のマーカーBrdU(赤)によって示されている。Faiz et al., 2005.[1] 神経発生(ニューロン新生、神経新生、神経形成、英:neurogenesis)とは、神経幹細胞や前駆細胞から新たな神経細胞が分化する生理現象。胚や胎児期に最も活性化し、脳の形成や発達に重要な役割を果たす。成長するにつれて神経発生量は減少していくが、海馬や脳室下帯では成熟後も続くことが確認されている。 成体における神経発生[編集] 未成熟な神経細胞でみられるダブルコルチンのラット歯状回での発現。Oomen et al., 2009.[2] サンティアゴ・ラモン・イ・カハールなどによって述べられた初期の神経科学では、神経系は安定しており再生能力はないと考えられていた。しかし1962年に、ジョセフ・アルトマンによって成体哺乳類の大脳皮質にて神経発生の存