Toxoplasma gondii (Nicolle et Manceaux, 1908) Nicolle et Manceaux, 1909[1] トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は、アピコンプレックス門コクシジウム綱に属する寄生性原生生物の1種。幅2-3μm、長さ4-7μmの半月形の単細胞生物で、ヒトを含む幅広い恒温動物に寄生してトキソプラズマ症を引き起こし、人口の1⁄3が感染者と推定されている[2][3]。通常は免疫系により抑え込まれる(不顕性感染)ため大きな問題とはなりにくいが、免疫不全の状態では重篤あるいは致死的な状態となりうる。特に妊娠初期に初感染した場合、胎児が重篤な障害を負うことがある。健康な成人においては重篤な臨床症状を引き起こすことは希なため、「顧みられない感染症」と呼ばれることがある[2]。 生活環[編集] トキソプラズマの生活環は有性生殖期と無性
![トキソプラズマ - Wikipedia](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/72265851dc990b89a3efac730a5589283905a613/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2F3%2F39%2FToxoplasma_gondii_tachy.jpg)